
保険の義歯だから必ずしも悪い物とは限りません。
重要なのは患者さまのお口の状態にあった設計を選ぶ事にあります。
当医院では保険適応の義歯治療の際も提携の技工士と細かな連携を取り、
より良い形の入れ歯を患者さまと一緒に作っていきます。

現在の保険診療では義歯に使う材質に著しい制限が設けられている為、作られる物に限界があります。
保険適応外の義歯ではそうした制約が一切無い為、どうしても保険の入れ歯に満足されない患者さまや
症例上保険の診療が難しい患者さまなどには、ご満足いただける物も提供出来ます。

バルプラスト義歯は金属のバネをつかわない部分床義歯です。
アメリカで開発されて以来、欧米を含む世界95カ国以上で認められたノンクラスプデンチャーと呼ばれる
物で日本では2008年の4月9日に医療機器として薬事認証された最新の技術の1つです。
審美性・・・鈎歯(義歯を支えてる歯)の表面に金属のクラスプがないので義歯を
口膣内に入れても、義歯と気づかれない。
侵襲性・・・金属のバネを使わないので残った歯を痛めにくい。
快適性・・・義歯床の厚さがかなり薄くできるので、違和感が少なくなる。
機能性・・・咀嚼・発音機能は平常通りで、安定性もよく義歯の1/2の重さである。
精密性・・・同一材料で義歯の維持部・床部を製作するので精度の高い義歯ができる。
安全性・・・無味・無臭でアレルギー反応も少ない。
また、金属アレルギーの方にも最適です。
(●国内においてバルプラスト義歯を取り扱えるのはバルプラストジャパン及び取扱店契約している技工所との
提携歯科医院のみです。他の類似品にご注意下さい。)

日本で開発された最新技術の義歯の1つで2〜10μ以下のメッシュプレートを用い、唾液や味覚成分を
浸透させます。水分を通す特殊な金属で出来ていますので、食べ物の味をもっと味わいたい方、唾液の
量が少なく唾液を感じたい方、口腔乾燥症の患者さま等に最適です。
従来の入義歯では感じる事が難しかったビールの爽快感やスープの深い味わいなどもお楽しみ頂けます。
(超音波洗浄器などによるメッシュ部の清掃が必要です)

義歯の周りをやわらかいシリコン製のヒダ(フィン)で包んでおり、義歯が外れやすい方、
義歯と歯肉の間に食片が入る方などにお使いいただけます。
フィンの効果により入れ歯がしっかりと安定してくれるので安心してお食事を楽しめます。
(定期的なフィンの張替えが必要です)

保険の義歯は大部分にプラスチックを使用するためどうしても厚みが出てしまい、装着感が悪くなります。
また強度も弱く、ちょっとした刺激でも破損してしまう欠点がありました。
金属床義歯では歯肉に密着する部分を金属で作る事が可能な為、薄くしかも丈夫に作る事が出来ます。
このため義歯を入れた時に起こる吐き気の様な不快感も少なく、自然な装着感を得られやすくなります。
また、熱を伝えるため保険の義歯に比べ味覚もよくなるのも特徴です。
当医院では金属部分の材質を、従来良く使用されているコバルトクロム合金の他にチタン、白金加金での
義歯の製作が可能になりましたので、より多くの症例に対応して頂けます。

コバルトクロムは長い間金属床義歯に使われてきた材料で実績のある金属床です。
強度があるので保険の義歯の約3分の1の薄さで製作することが可能で、さらに壊れ難く出来ています。
鋳造法で作りますから精度は高く粘膜に密着し、熱伝導率に優れているので、
『暖かさ・冷たさ』を感じることもできます。

白金加金は精密加工がしやすく伸びの良い金属なので大変良くお口に馴染みます。
コバルトクロムに比べ2倍の重さはありますが、下顎の総義歯(総入れ歯)のような方は重みで
安定性が増します。生体親和性に優れた金属なので体にも安心で腐食の心配も無く抗菌作用も期待出来ます。
また独特の金属の味が少ないのも白金加金の特徴です。何よりゴールドの輝きが美しい義歯です。

チタンは現在もっとも最先端の材料です。
大きいところでは航空機、身近なところではゴルフシャフト、めがねのつるなどに使われています。
白金加金同様、金属味がほとんどありません 。また体に優しい金属で表面に人間の骨組織に近い皮膜を持ち、
金属イオンの溶出を防ぐので生体親和性に優れています。そのため、金属アレルギーの心配がほとんど無く、
また汚れにも強いため、お口の中を清潔に保て、粘膜の炎症や口臭も出難くなります。
チタンの最大の特徴は軽くて強い所です。
比重は、コバルトの約2分の1で、しかも軽量な金属にもかかわらず、強靭・丈夫で、たわむことがない金属
なので、床自体を薄く製作することができ、重い義歯から患者さんを解放することができます。
またイオンプレーティング処理により、一層のプラークの付着しにくい状態を作り、金色の上品な仕上がり
にすることも可能です。

義歯が安定しない患者さまに細いインプラントを埋入して安定させます。
小さなインプラントの為体への侵襲も最小減に押さえられます。

磁石によって安定させる義歯です。
残ったご自分の歯の根に金属の蓋を被せ義歯に磁石を埋め込みます。
これによりしっかりと義歯が安定します。

硬い入れ歯の裏面を生体用シリコーンというクッションで覆う、全く新しい入れ歯の技術です。
生体用シリコーンの弾性が、入れ歯でグッと噛んだときの歯肉にかかる負担をやわらげ、
驚くほどの吸着力を発揮します。
「痛い・噛めない・外れやすい」といった、従来の入れ歯の悩みを解消するとともに、
あなたの歯肉もやさしく守ります。
また吸着性も優れていますので、義歯と歯肉の間に物が挟まりにくくなり、噛みしめる力も
従来の義歯の2倍の強さを発揮します。